女王様に会いにいく

2013/04/19
さいんばいのう。特別調理人でござりんす。
意外と早い再登場だね。まあ、裏を返すなら間を置かぬほうがいいかと。
もっとも、今のうちだけだろうけど…。
さて、今日はなんとか天気も良さそうですな。こんな日はまさに山日和。
しかし、とりたてて山好きでもないアタシがなぜ山へ行くのか。
それはSの女王様に会いにいくため。
女王様とはいっても、「私の靴をお舐め、この豚野郎!」的な高貴のお方ではありませぬ。
Sとは山菜。そして山菜の女王といえば、アタシも大好きなコシアブラ。
てことで今回はコシアブラを採りにいく話。

宿から車で5分ほどの、とある山の中。
こんなところにコシアブラの群落があるとは誰が知ろうか…。
もちろんアタシだって知りませんでしたよ。「山菜おまわりさん」に聞くまではね。
山菜おまわりさんて誰だって? まあいいじゃないの。そういう人がいたわけさ。
で、教わった場所に行ってみると、たしかにあるんだなコレが。
今まで市場で買ってたのがうそみたいですな。

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現場へ向かう途中に桜花がちらほら。未だ満開には遠そうだ。

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到着。ここがコシアブラルートの入口。ルートといっても道なんかないけどね。

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侵入するや下り斜面に。こんなとこ通るのかよ? 通るんです。

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斜面の右側には土砂崩れの跡が残る。近寄りたくないね。

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倒木やら蔦やらで足を取られることも。こうなるとほとんどワナである。

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躓きながらふと脇を見ると、ヤブツバキが笑っている。

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おっ、女王様。いやいやこれは別人です。似てるけどね。

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ついに女王様に謁見かなう。が、これはまだミテコ。手を出したら児童福祉法違反で挙げられそうだ。

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これならだいじょうぶ。いただきましょう。

コシアブラはウコギ科ウコギ属の落葉高木。
独特の香りと苦味があるが、加熱するとこれが生きてくる。
宿では天麩羅、辛子浸し(さっと茹でたものを薄口醤油・だし・和辛子で和える)などで提供している。
炊き込みご飯も美味いらしいけど、数に限りがあるからね。
個人的な好みだけど、山菜天麩羅の中では山ウドと双璧だと思う。

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帰りのルートはとうぜん上り。いい運動だよまったく。

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なにやら不気味なキノコが…。おかみが見たら間違いなく持って帰りそうだ。

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さて、本日の釣果、いや戦果がこれ。5、6組分にはなりそうだ。

しかしGWの分まで考慮すると、あと何回採りにいけばいいものやら。
ついでにいえば、提供する山菜はコシアブラだけではない。
タラの芽、山ウド、コゴミ、ワラビ、セリなどは、その気になれば自力で調達できる。
だけど生えてる場所がそれぞれ違うからなあ…。
で、例年その難儀さに負けて、後半分は結局市場で買うことになるんだな。
まあ、春の儀式みたいなものかもしれないね、山菜採りは。
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まずは市場から

2013/04/09
さて、特別調理人でございます。
一年間野ざらしにしていた食材だよりですが、もはや逃げようがなくなりましたな。
なるべく人目につかぬよう、ひっそりとはじめることにいたしやしょう。

宿の食材はやっぱり新鮮な「魚介」がメイン。
この魚介を買い出しに行くのが「市場」である。
今回はこの市場が舞台。
アタシが利用しているのは「柏崎地方卸売市場」。わが家からは約25キロの行程である。
朝6時20分に出発して7時に到着というところがいつものスケジュール。

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ここが「柏崎地方卸売市場」。平日のせいか車は少ない。

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なかに入るとこんな具合。トロ箱の量が多いと気持ちも弾む。

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活けもののヒラメが泳ぐ。

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こちらはアンコウ。巨腹が他人とは思えませんな。

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春だねえ。マダイが多いや。

競りがはじまるのは7時30分から。したがって魚のチェックは30分間。
メモを片手に必要な魚の有無を確認する。もちろん魚体の状態もしぶとくチェックする。
悩むのがサイズ。お客さんの人数によって変えるからね。

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おっ、ツヅを発見。サイズも手ごろで状態もイイ。本日の食材はこれでいくべえか。
ここいらでは「ツヅ」と呼ばれるこの魚、標準和名は「タヌキメバル」。
わが家では使用頻度がけっこう高い。
淡白な白身だけれど、皮目を焼いて刺身にすると美味いんだなあ。

めぼしをつけたら仲買人さんに伝えるわけだが、このときに悩むのが金額の上限。
競りである以上、価格を決めるのは需給のバランス。欲しがる人が多ければとうぜん価格は上がっていく。
この魚を使いたい、でも高値は避けたい。だからといって落ちなかったら食材がなくなる…。
「今日は魚が高かったので買えませんでした。えへへ」
これじゃあばかである。一度言ってみたいけどね。
まあ結局は前日までの魚価の動向(偉そうだな)やほかの買い付け人の動きから決めるわけだ。

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セリがはじまった。はたして落ちるのかどうか。やや緊張する。

この間、調理人はトロ箱運びに従事する。
べつにバイト代はもらってないけど、まあ運動のつもりである。

地ものの競りが終わるのは、だいたい8時から8時半。
そのあとで旅もの(ほかの市場からきた魚)や養もの(養殖魚)と続くけど、アタシの買い出しはここまで。
コーヒーを一杯飲んで精算を済ませたら、愛車を駆ってまたまた25キロ。
脱兎のごとく帰宅の途について、第1話は完結。

初回ということで、いささか長くなり過ぎましたな。
次回は山菜採りをレポートする予定。思い切り短くね。

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これが本日の購入品。タヌキメバル2尾、ヒラメとホウボウが1尾ずつ。
なんとか予定内の金額でおさまった。ちなみにヒラメとホウボウは活けもの。
市場で締めておきました。またまた魚に恨まれそうです。
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